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小松左京アーカイブス

小松左京の代表作で今年発刊40周年を迎える「日本沈没」の直筆原稿や創作メモ、「大震災'95」の直筆原稿、掲載紙面をデジタル化しました。

タイトル名

「大震災'95」直筆原稿と新聞・雑誌紙面


平成7年(1995年)1月17日に発生した阪神淡路大震災を、その年の4月1日から1年間、毎日新聞上での連載の形で詳細にリポートしたものです。「日本沈没」の作家として、副題にある「この私たちの体験を風化させないために」という強い使命感をもって、自ら被災地を巡り、多くの関係者にインタビューを行い、膨大な資料を集め執筆しています。三木康弘氏 (神戸新聞 論説委員)、尾池和夫氏 (京都大学 地球物理学)、藤田和夫氏 (大阪市立大学 名誉教授、断層研究資料センター理事)など計7人の専門家と対談も行っています。※( )内は当時の所属・役職
本コンテンツでは、当時の紙面そのものとその直筆原稿をデジタル化しリンクさせて相互に閲覧できるようにし、震災のリアリティと小松左京の強い意思を今でも感じ取ることができます。

高精細でデジタル化しているので拡大しても写真も鮮明です。

「大震災’95」直筆原稿360枚を収録

平成7年(1995年)4月1日から毎週土曜日、計1年間にわたって毎日新聞上で連載された直筆原稿をすべて収録しました。手直し部分を丁寧に読み解くことができます。公開ははじめてとなります。

新聞紙面・雑誌紙面と手書き原稿がダイレクトリンク

『大震災'95』では、手書き原稿紙面と新聞紙面、雑誌紙面と外部webページにそれぞれリンク設定がされています。

震災に関連した追加資料・外部資料へ

「中央公論」平成7年(1995年)3月号掲載の「阪神大震災の日 わが覚書」、「中央公論」平成7年(1995年)4月号掲載の「阪神大震災の日 わが覚書(承前)」を収録しています。収録するにあたって、著作権処理上、掲載ができなかった写真部分には、阪神淡路大震災の写真をアーカイブ化し公開している「神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ 震災文庫」のwebページをリンクしました。(経葉デジタルライブラリの大きな特徴の一つです)。紙面だけでは見るに限りのある小松左京も目にしたであろう風景を、数多く見、体感することができます。 小松左京の顔写真部分には「小松左京研究会」のwebページをリンク、小松左京作品データベースや、色々な情報を見ることができます。

紙面制限を考慮せずに、電子書籍が伝えたい情報の窓口になります。
写真提供:共同通信社

「大震災'95」直筆原稿 全5分冊
タイトル
第1分冊 平成7年(1995年)4,5月連載分
第2分冊 平成7年(1995年)6,7月連載分
第3分冊 平成7年(1995年)8,9月連載分
第4分冊 平成7年(1995年)10,11,12月連載分
第5分冊 平成8年(1996年)1,2,3月連載分

 

小松左京について

昭和6年(1931年)大阪市生まれ。京都大学文学部イタリア文学卒業。在学中から高橋和巳らと『京大作家集団』など同人誌活動を行い、その資金のために描いた漫画が「モリミノル」名で三冊発行されている。経済誌『アトム』記者、ラジオのニュース漫才の台本作家をつとめる。昭和35年(1960年)創刊の『SFマガジン』(早川書房)の第1回空想科学小説コンテストに「地には平和を」で応募、翌年選外努力賞受賞。昭和37年(1962年)、「易仙逃里記」が『SFマガジン』に掲載され、プロデビュー、同年日本SF作家クラブ創設メンバーとなり、星新一、筒井康隆、半村良らと交流を深める。昭和38年(1963年)、処女短編集『地には平和を』収録の「地には平和を」と「お茶漬の味」が下期の第50 回直木賞候補になる。昭和39年(1964年)、処女長編「日本アパッチ族」発表。昭和48年(1973年)発表の「日本沈没」は上下巻合わせ400万部のベストセラーとなり、第27回日本推理作家協会賞を受賞。同年末に公開された映画は二年連続邦画入場者数ベスト1となり、テレビドラマやラジオドラマとしても放送、劇画化もされている。昭和55年(1980年)、「復活の日」が角川映画として公開され大ヒットとなる。昭和59年(1984年)、自ら原作・脚本・制作・総監督を務めた映画「さよならジュピター」公開。昭和60年(1985年)発行の「首都消失」で第6回日本SF大賞受賞、同年連載が開始された「虚無回廊」は小松左京の生涯のテーマである「宇宙と人類」を壮大なスケールで描いた傑作だが、未完に終わる。平成7年(1995年)、阪神淡路大震災の詳細なリポート「大震災’95」の新聞連載を開始。平成18年(2006年)、長年の懸案だった「日本沈没 第二部」を谷甲州と共にプロジェクトチームを組んで完成し発行。
人類とその文明を一貫したテーマに置き、小説以外にも多くのノンフィクション作品を残している。
執筆活動以外にも、EXPO’70(日本万博)では岡本太郎の下でテーマ館(太陽の塔)サブプロデューサー、EXPO’90(花博)の総合プロデューサー等をつとめる。
生涯にわたり桂米朝師匠を学兄と尊敬し、多くの学者、文人、漫画家との交流を大切にしてきた。
平成2年(1990年) 大阪文化賞受賞
平成23年(2011年) 7月26日死去。享年80 歳
平成23年(2011年) 9月 第42回星雲賞特別賞受賞
平成24年(2012年) 日本SF作家クラブ特別功労賞受賞
著書:「日本アパッチ族」「復活の日」「果しなき流れの果に」「継ぐのは誰か?」「エスパイ」「日本沈没」「さよならジュピター」「首都消失」「虚無回廊」「ゴルディアスの結び目」「歴史と文明の旅」「はみ出し生物学」「未来の思想」ほか多数

サービス内容

提供方式:Apアプリタイプ(図書貸出方式)

価格

(お問い合わせください。)

提供スケジュール

2013年10月1日より

発行者(元)

株式会社イオ(小松左京事務所)

企画・制作

株式会社寿限無

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